読解力の正体

うちの子は読解力がないんです、という話はお母さん(だけじゃないですが)からよくご相談されます。

読解力を上げるトレーニング、教育界ではよく耳にします。

本をたくさん読む。

朝日新聞の天声人語を書き写す、読む。

国語の問題集、テストをひたすら解く・・。

どこも苦労しているようです。

 

それと読解力がないという悩みのある子供がいて、また読解力を鍛えるトレーニングが宣伝されるということは読解力がある子供、読解力があるという状態があるということですね。

それではこの二人はどこがちがうんでしょう。

そもそも読解力ってなんでしょう?

 

 

読解力の正体について僕たちは以下のようなものではないかと(現在のところ)考えています。

1.短文を正確な読み取る力

・文の骨格を理解する

つまり主語・述語関係の理解、ことばの修飾関係の理解など

・指示語の把握

・省略された言葉を発見する

2.文と文の関係把握(文章のつながり)する力

・接続詞の理解

文と文の関係から適切な接続詞を選択する

3.文章の内容を具体化(抽象→具体)。状況を文章にする(具体→抽象)する力

・文章、言葉を言い換える

・情景(絵)を正確な文章にしたり逆に文章を絵にするなど

4.語彙力

 

読解力のトレーニングですが、よい教材が幸い今はたくさん市販されています。国語学習の重鎮の先生方、出口先生や福嶋先生などの教材をレベルに合わせて練習するのがよいと思います。

大切なのは今やっているトレーニングが何をしているのかを意識すること、例えば指示語の把握なのか・・等です。

 

読解力について分析された本があります。

理化学研究所の新井先生(東大入試を目指す人工知能(東ロボ)プロジェクトの主任研究者です)のご著書

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

AIに負けない子どもを育てる

は面白いです。