登場人物は特定されないように詳細はぼかしてあります
中学受験を目指している生徒さんですが半年ほど受験勉強してもなかなか成果が上がりません。原因は勉強時間が絶対的に足らないこと。
そこで面談をすることにしました。もちろん動機付け研修の成果を生かして子供のやる気を引き出そうかと。
塾(J):角谷くん(仮名。僕の中学校時代の友人で勝手に名前使わせてもらいました)は〇中に行きたいと思う?
角谷(K):思う
J:どうしてかな?
K:べつに。何となく(よくある答えですよね)
J:うーん。別にか。
K:かっこいいけ。あとビリギャルの映画みておれも頑張ってみようかと思った。
J:(おお!ビリギャルか)ビリギャルかっこいいね。ビリギャルみたいにみんなに無理って言われてるのに中学合格したらかっこいいよね。
K:ビリギャルの映画、ビデオで何回も見てる。(いい具合に食いついてきました)
J:そうか。じゃあ主人公の女の子凄い勉強してたよね。
K:うん。
J:いま思ったより成績が上がってこないの勉強量が足らないからだと思わない?
K:うん。もうちょっと勉強してみる。
J:(よしよし。ありがとうビリギャル)でもさ、勉強するって大変だよ。一日の時間は限られているから勉強も遊びもは無理なんだよね。みんなが遊んでる時も勉強しないといけなくなるんだよね。勉強するとしたら友達と遊ぶのは削らないといけなくなる。道は2つで頑張って勉強するか友達と遊んで思い出をつくるか。ということになると思うよ。
どっちか選ばないといけないね。どうする?
K:友達と思い出作る
助けて!坪田先生
確かにさア、このままビリギャルみたいに人が変わったように勉強始めるとか期待してなかったけどさあ。
普通この展開は、先生、私頑張るって言って。その後は時々挫折して励まされて夕日がでてまた頑張って。うまく合格すればドラマだし。っていう展開になるんじゃないかい。